地味に甘い君
第45章 【番外編】やっぱり起きない…
そのてん、ヤマト君は全く見返りを要求しない!
しないどころか…「気がすむまでいてもいい」と、言ってくれた!
ま――――…ほとんど図書館やバイトで部屋にいないらしく…
ここ2日…僕は彼と会話らしい会話をしていない気がする!
そう言えば…
僕の周りの人ってよくしゃべる娘が多いかも…
うるさいから…聞いてないけど…
だからか…あそこは落ち着く。
欲しいときに…欲しいだけの会話が彼から僕に届く…
あぁ…はじめてかも…こんなに落ち着いてるの――――…
僕は自分の家に帰るようにヤマト君のアパートに帰った。
と、玄関を開けると――――…
「あっ!赤羽――――…帰ったのかと思った…って、お前何処に行ってたんだ?玄関開けっぱなしで!」
「あ――――…鍵無かったから…」
「無かったからって――――…あ~…そうか…だよな…悪かった…考えないと…だな…うん」
――――なにが“うん”なんだ?
ヤマト君は1人でブツブツ喋ると…部屋を見渡しパッと顔を明るくする!