地味に甘い君
第45章 【番外編】やっぱり起きない…
僕が晩御飯の準備をしている間、ヤマト君はテーブルに教科書を開き次に受ける検定の勉強を始めた。
本当に彼は、勉強とバイトの日々なのだろう。
僕のように…何となく大学に行って――――…
騒がしい周りに流され…飲みに言ったり、遊びに行ったりしていないのだろう。
「ヤマト君は…凄いなぁ…」
キッチンで野菜を切りながら…僕はため息をついた。
「はい!出来たよ――――…よ?ヤマト君?」
一通り晩御飯ができた頃、振り向くと…
広げた教科書の上に突っ伏して寝るヤマト君がいた!
「///えっ!ヤマト君――――ご飯は?!」
午後のスーパーのバイトがキツかったのか、ヤマト君は寝息を立てている!
「ほ~らぁ~…起きて?ご飯食べよう?暖かいうち食べて欲しいんだけど…ほら~!」
「――――ん~…」
キュン!
「///――――???おいおい!ヤマト君?!」