地味に甘い君
第7章 自分に嫌悪感
女の人がシャワーを浴びている――――…
微かに鼻唄が聞こえる…
時計を見ると23:00で…
ヤマト君は…もう、管理人のバイトが終わって――――…帰った頃だろうか…
会いたい…
最近…毎日会っていたから…
「ヤマト君、バイバイ!」――――って見送る背中が結構…好きだったのに…
背は僕と変わらないのに華奢で…少し猫背…
短髪の髪は少し延びてきて…ツンと、たまに寝癖を見せる…
また、髪を乾かさずに寝たんだなぁって…想像すると笑えてしまう…
「僕なら…乾かしてあげるのに――――……」
「君も――――…シャワー浴びる?」
「あ、うん…浴びるよ――――ありがとう」
着替えを済ませた女の人に声をかけられて浴室に向かう