地味に甘い君
第1章 ワンルームに花?!
俺は赤羽の集団から視線をそらすと弁当に集中した
午後の講義まで時間があるが、流石に予習はしておきたい…
大好きな教授の講義だ、1つでも多く学びたい!
弁当を食べ終えた俺は、まだキャーキャー言っている集団を横目に学食を出た
講堂にでて木陰で缶コーヒーでも飲もうと自販機で小銭をポケットから出す
「ヤマト君――――…もうランチおしまい?」
と、話しかけられた――――…
「あぁ…って、赤羽かよ…」
振り向くと赤羽がニコニコと満面の笑みで俺に手を振っている
「何食べたの?僕も同じのにしようかな」
「あ~、俺は持ち込んで食ったから…ここのじゃね~ぞ?」
手にしていた弁当の空を赤羽に見せると、なんとも残念そうな顔をした
「あ~いいなぁ、バイト先の198弁当じゃん!僕も食べたかった!」
「ここのランチの方がうまいだろ?」
金も有るんだし…節約しなくてもいいリア充だ…皆でワイワイランチしろよ!