地味に甘い君
第8章 自業自得の空回り
――――――――…
「ん――――…ん~」
朝――――…だ…
赤羽の帰りを待っていたはずが…寝てしまった…
結局――――…赤羽…帰って――――――――…
「……」
モニター席から顔を洗おうと立ちあがりった瞬間――――…
ハラリと…ブランケットが肩から落ちた…
「…こんなの…かけたっけ…?」
ブランケットを掴み…ソファに置こうと振り替えると――――…
ソファで寝ている赤羽を発見して、驚きでブランケットを落としそうになる!
しかし、戻ってくれたことに安堵し…このブランケットをかけてくれたのが赤羽だと思うと…胸がキュンと熱くなった。
「――――…赤羽…」
だが、赤羽はソファの上で体育座りの様に小さくなって寝ている…
鼻の上が赤い――――…目尻が…赤い…
「――――赤羽…泣いたのか?…何で?」
自分で自分を抱き締めるような形の赤羽の窮屈な寝方に…どうしていいか戸惑ってしまう
いつもなら…「おはよう、ヤマト君」と、俺より早く起きて笑っているのに…