地味に甘い君
第8章 自業自得の空回り
「なんだよ――――…何で泣いてんだよ…何があったんだよ…」
――――気になる…
けど…
俺はどうしていいかがわからない…
「コミ障に――――…どうしろって言うんだよ…」
フワッとしている赤羽の髪に手を伸ばす…
「――――何か…ごめん…壁作るの…癖なんだ…だからさ……
マジで…ごめん――――…」
触れるか触れないかの手前で…ピクッと赤羽の体が動いた
「――――…あ…ヤマト…く…ん」
俺は起きた赤羽に驚いて身を引く――――…
「赤羽――――…おはよう…」
「――――…あ、うん」
すると赤羽は俺からあからさまに距離を取った…
――――チクッ…
あれ?トゲが…刺さった?
「――――…悪い…僕部屋戻るね…」