地味に甘い君
第8章 自業自得の空回り
「はぁ…」
「あれ?君は――――私の講義を取っている子だね」
論文を書き上げるために図書室来た俺だが…
赤羽の事を考えていたら、ため息をついてしまった…そんなタイミングで声をかけられ慌てて顔を上げると――――!
憧れの麦野教授が大量の本を手に立っていた
「///あっ、麦野教授!」
教授は重そうに持っていた本を机に置くと俺の目の前に座った
「偉い、偉い――――…僕の授業の論文だね!」
「///は…はい…」
参考資料をペラペラ捲る麦野教授に緊張してしまう!
「に、しても――――…大きなため息だったけど…論文が書けないからってそんな大きなため息は出ないよね?どうしたんですか?」
俺はギクッとした――――…聞かれてた!?
「あっ――――…何でもないです…大丈夫です」
すると、教授は笑いだす!
「ハハハ、“大丈夫です”って言う人に限って大丈夫じゃないんだよね?」
麦野教授は優しそうに微笑んでいるが…この人には隠し事はできない気がした…
「///いや…人を傷つけた…しっぺ返しが来た…と、言うか…なんと言うか…」