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子宮は淫らな精子の女王

第1章 【3月21日午後8時30分】

局部麻酔を施しながら

彼女の意識があるままに

全身の筋肉を弛緩させる

何も言えない

指先一つ動かせない

ただ、彼女は

今から起こることに対しての感情を

涙で表す

本当は記憶も残らないようにしたいけれど

今の医療技術の限界が立ちはだかっている

彼女には自由に感想を述べてもらいたいけれど

それはまだちょっと時間がかかりそうだ

天井の大スクリーンと

手術室各所のモニターには

彼女のピンクの粘膜が大写しで映されている

どろり、と愛液の塊が

彼女の子宮から零れ落ちた

「それでは、これから検証を始めます」

ジュナ先生の声が響く

今まで何度もやってきた作業

生贄が二人

手術室の中には

僕と彼女を含めて男子と女子が均等に6人づつ

男子生徒にはオナニーを許可してある

女子生徒はそのオカズだ

男女ともに、性癖では変態と呼ばれる人間を集めてある

僕も、目の前に横たわる未成年の妊婦も含めて、だ

目の前の妊婦は三か月目

その子宮に突き立てられた器具をまるでナイフでケーキを切るようにぐりぐりと動かしていく

ずるり

三か月生理の来なかった子宮から引きずり出される内容物

視野の隅で一人男子生徒が射精した

ひくひくと断末魔の痙攣を起こす肉塊に対して

5人の女子生徒が

検証前に男子生徒が放出したオカズの残滓で

それを白く染め上げる

吐き気を催す

生命の冒涜

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