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子宮は淫らな精子の女王

第2章 【3月23日午後1時15分】

ほのかは長い髪の毛をバッサリと切って

ショートカットのさっぱりとした姿になっていた

その彼女が、今しがた女子トイレから提供された紙コップを

窓際に丁寧に並べていく

マジックで1,2,3,4,5

ときれいな数字が書かれていて

日光に透けた琥珀の体液が

床に水面の波紋を浮かべる

屋上へ上がる階段の上に彼女は移動して

みんながスンスンと鼻を立てる

コーヒーの匂い

酸っぱい匂い

個性と呼べるものかは到底わからないが

1つ1つ

違う匂いがする

「では、まずヨシ君から」

そう言われて彼は階段を上がる

5分くらいで彼は戻ってきた

「参加権、ゲットです」

少し恥ずかしげにそう言って

彼は建物の外へと歩いていく

流れ解散、その場解散

何かするときはいつもこの調子

続いて30分ほどかけて、4人が終わる

最後に僕の番が訪れた

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