
子宮は淫らな精子の女王
第2章 【3月23日午後1時15分】
屋上へ歩いていくと
感情が抜け落ちたような瞳で
ほのかが待っていた
「参加権を確認します
ここに射精してください」
事務的な、彼女の声
差し出された紙コップの中にはちゃぷりとコップの底を潤す程度の体液が入っていた
ズボンのチャックを下ろして生殖器を彼女の前に取り出す
コップを受け取りいつでも使用可能なそれをコップの縁につける
事務的に、あまり感情を込めずそれをしごく
人前でする、オナニー
「補助は要りますか?」
ほのかが聞く
彼女が持っている小さな肩掛けカバンの中にはその手のものが入っていた
コンドーム
エネマグラ
浣腸
ピンクローター
そして、射精を促すための、導精フェロモン、発情剤
性的欲求で満ちた男性と女性が一通り遊べる用具
それを彼女は持ち歩いていた
「じゃあ、フェロモンを」
「はい」
感情が乗らない会話
ズレた行為
スカートの中に手を入れて彼女は自分の下着を脱ぐ
おマンコの粘膜が当たる部分は、濡れて染みになっていた
そこにカバンから取り出した香水のボトルを吹き付ける
それを僕の鼻先に近づけた
くらり、と意識が遠のくような
人の匂い
それと同時に彼女はブラウスのボタンをはずして
胸を露出する
少し黒ずんだ乳輪を見やると
彼女は恥ずかしそうに視線をはずした
子宮は妊娠していなくても
彼女のホルモンバランスは妊婦のそれから戻っていない
身体は妊娠したままだった
それの情景が
劣情を引き起こす
このメスの子宮は
まだ、ほかのオスの遺伝子を孕んでいる気でいる
感情が抜け落ちたような瞳で
ほのかが待っていた
「参加権を確認します
ここに射精してください」
事務的な、彼女の声
差し出された紙コップの中にはちゃぷりとコップの底を潤す程度の体液が入っていた
ズボンのチャックを下ろして生殖器を彼女の前に取り出す
コップを受け取りいつでも使用可能なそれをコップの縁につける
事務的に、あまり感情を込めずそれをしごく
人前でする、オナニー
「補助は要りますか?」
ほのかが聞く
彼女が持っている小さな肩掛けカバンの中にはその手のものが入っていた
コンドーム
エネマグラ
浣腸
ピンクローター
そして、射精を促すための、導精フェロモン、発情剤
性的欲求で満ちた男性と女性が一通り遊べる用具
それを彼女は持ち歩いていた
「じゃあ、フェロモンを」
「はい」
感情が乗らない会話
ズレた行為
スカートの中に手を入れて彼女は自分の下着を脱ぐ
おマンコの粘膜が当たる部分は、濡れて染みになっていた
そこにカバンから取り出した香水のボトルを吹き付ける
それを僕の鼻先に近づけた
くらり、と意識が遠のくような
人の匂い
それと同時に彼女はブラウスのボタンをはずして
胸を露出する
少し黒ずんだ乳輪を見やると
彼女は恥ずかしそうに視線をはずした
子宮は妊娠していなくても
彼女のホルモンバランスは妊婦のそれから戻っていない
身体は妊娠したままだった
それの情景が
劣情を引き起こす
このメスの子宮は
まだ、ほかのオスの遺伝子を孕んでいる気でいる
