ドSメイドは基本普通の子
第9章 モデル勝ち!
方針状態で会場を後にして、会場の外で待っていると言っていた店長を探すも…姿が見当たらない。
「店長――――…先に帰ったのかな?…こんな時間だしなぁ……まっ、仕方がないか?」
「こら~…“仕方がないか”じゃないですよ!」
声をかけられ振り向くと…
女性の群がっていた中から、店長があきれた顔でこちらに手をふっていた。
――――あ~…店長…お疲れ様です…って、後ろの女性たちはお知り合いですか?
状況についていけない私は無表情で店長を観察する。
「いえ――――…知り合いと言うか…声をかけられてしまい…困惑中です。
すみません、私はこの方と待ち合わせをしていたので…本当にすみません。」
店長が何度も頭を下げると、声をかけてきた女性陣は「な~んだ…彼女持ち?うゎ…彼女、超睨んでるんですけど!」と、散って行った。