ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
「少年、頑張ってね!」
――――え?!
イケメンは僕にクレープを渡しながらボソッと囁いた!?
――――今“少年”って…言われた…
門からここまで…「彼女可愛いね!」「女子二人は寂しくない?」と…100%の確率で“女”だと思われていたのに…
「///…頑張ります…」
――――…このイケメン…何なんだよ…
僕は美羽にクレープを渡すと人混みから守るようにその場を離れた。
「――――うわ…宮ちゃん…///これ美味しい」
早速、食べ始めた美羽が俺の袖をクイクイ引っ張りながら笑っている!?
「///なっ///よ、良かったな!」
クレープを食べる美羽は無表情じゃなく///めっちゃくちゃ///笑ってる~~~~~!!
――――ヤバイ!!初めてかも!この笑顔!!
クレープ!!グッジョブ !
///ヤバイ――――…ギャップ萌え…レベル…
鬼…だ…