ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
靴紐を結び直して…僕と美羽は大学の門をくぐった。
――――もう、勘違い男子の妄想に赤面が止まらなかったが…
学祭の雰囲気で一気に吹き飛んだ!
僕も頑張って来年は大学に入って学園生活を楽しむぞ!?
「///大学――――…広いなぁ…」
「――――…」
――――プッ、無表情なくせに目がキョロキョロと面白い!
「先にクリスに会うか?それともなんか食べる?」
屋台には昼近くの時間帯も手伝ってか賑やかになっている。
「///あっ、クレープ!美羽食べない?」
「――――…」コクン…
――――だから…///その見つめたままの“コクン”は…やめて///
クレープ屋に行くと「はい!いらっしゃい!」と、かなりのイケメンが挨拶をしてくれた!
「いらっしゃ――――…うわ、超…可愛い――――…君、高校生?モデルとかしてるの?超可愛いね!ほら、尚宏もそう思わない?」
「――――本当だ、可愛いね君。」
クレープを器用に作ってたイケメンが僕と美羽に頬笑む!
「――――…」
「誠、あんまりグイグイ話しかけるから、後ろの子困ってるよ?ほら、ごめんね?これは僕らからのお詫び!」
そう言うと爽やかイケメンは僕たちにイチゴクレープを2つくれた…