ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
するとそこから出てきたのは――――…
即席の十二ひとえに身を包んだ美羽だった!
凛と背筋を伸ばし…重そうな着物を引きずりながら無表情で試着室からステージに外人の女に手を引かれながらゆっくりと歩いていく…
「///oh…“かぐや姫”…デス…美シイ…」
「マジで…アイツかよ…」
少し化粧をされたのか…真っ赤な口紅が色白な美羽に合っていて…目が離せなかった!
「――――…」
案の定…美羽は無表情で何も言わなかったが…扇で口許を隠す仕草は…その場にいた者全てが息を飲むほど…妖艶で色っぽく見えた!
「///私…宮チャン命デスガ……過チヲオコシテシマイソウデス!」
「過ちってなんだよ!バカか!」
「///oh…デモ、ソノ…ツンデレ――――…腰ニキマス!」
――――知らねぇよ!バカか!
にしても――――…着物着ただけじゃん…なんでこんなに妖艶になれんだよ!