ドSメイドは基本普通の子
第13章 男の娘王子と鈍感姫
「今日ハ、来テクレテアリガトウ!宮チャン、美羽サン…本当ニ…儲カリマシタ!」
「は?儲けるために僕たちを呼んだのかよ!?後で店長に報告するからな!」
クリスは「言イ間違エ!」と慌ててサークルに戻っていった!
僕たちは最後に少しだけ出店を見ながら帰るため門に向かって歩いた。
「――――あっ、さっきの…かぐや姫ちゃんと町娘ちゃん!」
声をかけられ振り向くと、クレープ屋にいたイケメンがフランクフルトと焼きそばを抱え笑っていた!
「――――あっ、さっきは…クレープありがとう。旨かった。」
「///でしょ?この前、ヤマト君に作ってあげたら…凄い旨いって誉めてくれた自信作なんだぁ~!へへへ…あ、噂をすれば!」
「赤羽、腹へった……って…かぐや姫!?」
イケメンが更にイケメンになるくらい微笑む先には、地味でパッとしない猫背の男がダラダラ歩いてきて僕たちに気がついた!