ドSメイドは基本普通の子
第14章 縄師の願望!?
その日、専門学校から帰る途中にネイル用品を買おうと寄った店で…
「あら、久しぶり!」
と、とてつもなく綺麗な人に声をかけられた。
「あら…相変わらずの無表情ね。美羽ちゃん」
――――お…恐ろしいほと綺麗だ…えっと…
「“クラブ”店長の“柚”よ。」
――――そう!そうだった!綺麗すぎてフリーズしちゃった!
私は慌てて柚さんにお辞儀をした。
「美羽ちゃんお買い物?そう言えばネイリストの卵だったわね!」
コクンとうなずくと柚さんは自分のネイルを見せてくれた。
「これ、私の行き付けのサロンでやってもらってるの!スゴくない?何でもリクエストに答えてくれるの!で――――今回は、真っ赤な縄の亀甲縛りにしてもらおうかと思ってるのよ!一本一本…ゾクゾクしない?」
――――おぅっと~~~~!こんなパステルカラー多目のお店で…ダークな単語を!!この人は!
「///で、そんなリクエストしたら…真っ赤にも種類があるみたいで…色選びにここまで一緒に連れてこられたの!私を連れ回すなんて、いい度胸よね!」
――――柚さんが変なリクエストするから…