ドSメイドは基本普通の子
第14章 縄師の願望!?
その頃…美羽が帰ったオフィスでは――――…
「柚さ~ん…あの“美羽”って子…何者?」
あわりが縛り上げたスーツさんを下に見ながら舌打ちをしていた。
「ん?あの子?――――大河のお気に入り!」
「は?それマジで言ってます?うけるんですけど」
あわりの足元にはピクピクと恍惚とした笑顔でヨダレを垂らすスーツさんが無視されていることに喜んでいた。
「うけるわよね?あの大河がよ?――――あの子…無表情だけど…魅力的だもの…ね?ブタちゃん?」
「///は、はい!美羽は――――そこら辺のドSメイドとは全然違います!///私が…唯一…買って育てたいと思ったメイドですぅ~!あっ!今はもう!買いたいとか思いません!むしろ…私を買っていただきたいぐらいです!!」
スーツさんは柚の甘く囁く言葉にペラペラと自分の願望を喋り出す。
「は!うっせぇよ!ブタが!――――ドSメイド…ねぇ…あれで客がつくの?SM界の清楚アイドルとして有名な私より…上って事はないですよねぇ?」
あわりは自分に絶大な人気が有ることを知っていた。だから、憧れの大河が“美羽さん!美羽さん”と、大事にしていた姿が気にくわなかった!