ドSメイドは基本普通の子
第15章 無表情VS天使
「はい!すみません。お疲れさまでした!」
その日はど~にかいつものテンポを取り戻し閉店した。
お客様は普段と違うお店の雰囲気に戸惑っていたが、取材や企画は楽しんでくれていたみたいだった。
「はぁ~疲れたて!ウィッグで蒸れる!やだ!」
と、宮ちゃんは閉店と同時に金髪おかっぱウィッグを頭から外した!
「本当に…今日は、変な雰囲気だったわ…玄関に塩まきたい気分だわ!」
欄さんはキッチンから塩を手にして店の前に軽快に撒きはじめた。
――――そんなに…変な雰囲気だったかな?
私は「ん~?」と、考え込んでいると宮ちゃんが私の顔を覗きこんで「え?気がつかなかったのか?」と、呆れた顔をしていた。