ドSメイドは基本普通の子
第17章 二人の男とイルミネーション
ホテルを出ると――――…入った時と比べて人通りが少なくなっていたが、クリスマスイルミネーションの効果か人はまだまだ歩いていた。
――――まだ…ドキドキしています。
「美羽さん…AVの撮影なんて…何故そんなことに?」
――――分かりません…気がついたら…案内されていて…新人の子にレクチャーしてくれとか…言われて…
「なるほど…レクチャー…ですか…」
「SMの監修しろと言われたようなもんか――――…災難だったな…」
私は大平さんの腕の中でコクンと頷いた。
「怖かったですね…
知らせを聞いてすぐにマコトの事務所に連絡して場所を聞いたのですが……一般のホテルでの撮影なんて…部屋を割り出すのに苦労しました」
――――イルミネーションの夜景も撮影すると言ってました…
「なるほどね…企画ものですか」
――――企画…?
「に、しても――――三ノ輪の涙…始めてみた……相当…不安だったみたいたな?
でもよ~処女じゃねぇーんだろ?AV見せられたぐらいで泣くなって――――…」
――――///ひどい――――大平さん!
それに………しょ…処女…って…///…
――――処女で…悪かったですね…
「――――///美羽…さ…ん?」
――――ハッ!店長!?き…聞かれてた!?
「////…すみません…内緒にしておきましょ…?」
私は再びコクンと頷いた。