ドSメイドは基本普通の子
第19章 バレンタインの甘い罠
バレンタインも近いと言うこともあり、来店するお客様はスタッフにチョコを持参してくれた。
心なしか…女性客も多い気がする…
「あの~…」
「はい」
声をかけられ振り替えるとモジモジした女性がいた。
――――お?なんだろう…
「あの~…店長さんは…テーブルには着かないんでしょうか?」
――――あ~///店長のファンですね!今月は多いなぁ~!店長モテモテ!
「呼んで来ますね?」
「///いえ!――――このチョコを…渡して欲しい…だけです」
――――うわ!高級そうなチョコだ…
「ご自分で渡されな方がよろしいのでは?」
すると、女性はビクッと怯えたように私を見ると…
「///は…恥ずかしいので…」
と、押し付けるように私にチョコを渡した。