ドSメイドは基本普通の子
第19章 バレンタインの甘い罠
イライラしながら店長に言い寄る大平さんは続けて
「オーナーは、アイディアマンだと自分では思ってるけど…実現させてるのは、店長や柚さんだって――――分かって言ってるんすかね?」
と、頭をかきながらキッチンに戻って行った。
――――大量のチョコの調達…大変そうだもんなぁ…そりゃぁイライラもするのかな?
「昨年、大平さんは“クラブ”のイベントで大量のチョコの発注を依頼されて…大変だったみたいです」
――――やっぱり…
「しかし、困りましたね――――…どう開催したらいいか困ってしまいます」
店長はオーナーの無茶ぶりに頭を悩ませていた。
――――店長、私に手伝える事があったら言ってください。お手伝いしますから!
「///あっ…はい!ありがとうございます。すみません…」