ドSメイドは基本普通の子
第19章 バレンタインの甘い罠
――――甘い時間から…
2時間後…
早島は和歌子の部屋を出た。
少しやつれた様にも感じられたが…早島は真っ暗な玄関でため息をついていた。
「///はぁ――――…生殺し…だよ…和歌子さん…」
そう、あの後――――…興奮しきった早島は和歌子と寝る覚悟を決めていた!
が、和歌子は意識を飛ばし…目を冷ます気配がなかった!
一瞬、薬の副作用で危険なのかも知れない!と、嫌な予感がよぎったが…
スヤスヤと、寝息をたてはじめ安堵した。
しっとりと汗をかく和歌子の体は甘くいい香りがしたが――――…寝込みを襲う趣味などない早島は「嘘だろ?」と、自分の興奮は解消されないと悟った。