ドSメイドは基本普通の子
第20章 スッキリ和歌子の朝!?
体を洗い――――…
ホッとしながら湯船に体を沈める。
今は、体や頭はスッキリしている!
本当に昨日はいったい何があったんだろう――――…そう言えば…店長にちゃんと帰ることを伝えたんだろうか?
熱があって――――…フラフラしていたのはギリギリ覚えている。
スタッフルームで…熱くて着替えに手間取っていたのも…なんとなく覚えている…
――――その後…その後が分からないんだよなぁ…
ちゃんと、帰ってきたんだよなぁ…
ある意味…凄くない?私!!
「///意識なくても…帰ってこれたって事は…ここの暮らしになれてきてるってことなんだよね?///わ…私――――…もう、完全なる都会人!?」
私は嬉しくて頭を湯船に沈め「やったー!」と、浴槽のお湯の中で叫んだ!
「ブッボ、ゴゴゴゴ――――!」
しかし――――和歌子は知らなかった…
黒髪がお湯で広がる後ろの首筋が露になり見える…赤いアザの存在を…
そう、寸止めを喰らった早島の微かなお仕置き…
和歌子のうなじに…真っ赤なキスマークを着けていたのだ…
もちろん和歌子は気づかないし…、
他の人にだって、髪をアップにしないと見えない場所である。
和歌子はこのアザが消える前に…昨日の事や…キスマークの存在に気がつくだろうか…