
ドSメイドは基本普通の子
第21章 教育者的指導!?
駅に着くと、ボーイッシュキュート女子(男子)が壁に寄りかかりスマホを操作していた。
「――――あっ、和歌子!」
宮ちゃんはすぐに私に気がつくと手をふって近寄る。
「今まで補習って――――…和歌子…バカなの?」
――――なっ!なんですと!?
「あっ…怒った?」
――――もう!実技だから難しいの!
「お腹空いた――――ファミレスでいい?」
私は少しふくれながら、うなずく。
宮ちゃんと一緒に駅前のファミレスに入る。
少し遅い時間帯にも関わらず、お客さんは入っていた。
「禁煙席――――空いてるかな?」
宮ちゃんは店員に禁煙席が空いているか聞いて、顔を輝かせる。
「良かったぁ~空いてるって!」
パッと明るく笑う宮ちゃんのその笑顔は、まるで天使!
――――…男の子にしておくのが…もったいない。
