ドSメイドは基本普通の子
第22章 ちょっとブレイク!男たちの雑談?!
「お前は――――体は大丈夫なのか?」
大平の言葉に、障害事件の傷がまだ顔に残っている利宮は少し困った顔をしてその傷を撫でた。
「おかげさまで…体の傷は大分消えてきました。ちょっと…思い出して寝れない時もあるけど――――…
そんなこと思ってる暇は――――…今はないんで」
「凄いですね――――…頑張ってましたね」
この春、大学への進学が決まった利宮は弁護士になるため法律の勉強をしていた。
覚えなくてはいけない事が多すぎて、自分の事件について振り替える事が馬鹿馬鹿しく思うのかも知れない。
「それにしても、店長って強かったんすね」
「///え?――――そ、そうですか?」
紅茶を飲もうとしていた早島の手がピタリと止まる。