ドSメイドは基本普通の子
第22章 ちょっとブレイク!男たちの雑談?!
「やっぱり――――…男性には食事系のミートパイ等の方が需要があるのでは?」
「だよなぁ…ミートパイかぁ…パイ…」
店長の早島の意見に真面目に頭をひねる大島に「美味シイ!売レナイ…不思議デス」と、パイを口に含むクリスも頭をひねる。
と――――…そこへ、
「ちわ――――っす!和歌子いる?」
と、ベリーショートの小柄な子が裏口から店に入ってきた。
「おい、利宮…お前は今日も来たのかよ…」
先日までここのメイドカフェで働いていた“元男の娘”の利宮が遊びに来た。
「はい、いらっしゃい利宮君。あ~美羽さんなら…お店が終わってすぐに欄さんと順さんとご飯食べに行くって…拉致られていきましたよ?」
「はあ~あのブスッ!彼女いるのにまだ、和歌子に手を出そうとしてるのか?!」
利宮は少しイラついた顔で椅子に座った。
「oh!宮チャン~!今日モ…萌デス!」
クリスは利宮の隣に席を移り丁寧に紅茶を入れるとお砂糖を2つ入れ差し出した!
「げ…クリス…いたのかよ…」
「ハイ!イマシタ~!LOVEデス!宮チャン!」
男と分かっていても利宮の可愛い顔立ちからクリスは相変わらず溺愛している。