ドSメイドは基本普通の子
第23章 妄想2次元住人!
「和歌子!彼は爪のモデル志願してないってば!」
綾子に言われハッと我に返るが…
ど~しても、彼の爪が気になる…
「モデル…してくれない?」
「――――へ?」
私は彼の爪をジーっと見つめ、そう呟いていた。
「///は、――――え?!モデル?僕は…えっと…え!?」
慌てる彼を見下ろす形となっているが…私は彼の返事を待った。
「――――こ、怖いです…せ、先輩…」
「ほら、和歌子!怖いって言われてるよ!?」
綾子が困ったように私を席から遠ざけようと腕を引く!
――――え~!残念過ぎる~!
いい爪なのに…
「――――無理…ですか…残念です」
「///え、えええ――――あ、そのセリフ…///“冷血ヴァンパイア嬢の放課後”の…マリア様の…ハッ!心なしか…先輩…マリア様に似てる――――いや!激似じゃないですか!」
――――は?
いきなり立ちあがり興奮ぎみに私を覗き混む彼に私と綾子は後退りをする!