
ドSメイドは基本普通の子
第23章 妄想2次元住人!
「そういえば…和歌子!前の爪のモデルしてくれた店長さんは元気?!
今回モデルを頼まれなかったからガッカリしてたりして!」
綾子の言う通り、店長は今回も自分がモデルをやるんだと思っていたらしく…後輩に頼んだと言うと物凄く落ち込んでいた…
検定が終わるまでバイトのシフトも緩くしてもらっていて…
終わったらしっかり恩返ししないと!
「前の…モデルさんは…どんな方だったんですか?」
寛太君が爪を真っ赤に塗られながら私に聞いてきた。
「あ~!気になる?超――――!イケメンのクールビューティーって感じの人!
男の人なのに指が長くて爪の形が整ってて!完璧だったね!」
「そ、そんなに凄い人がの…後に…僕ですか…何かマ…っあっ、三ノ輪先輩に申し訳ないです!」
綾子の紹介が熱のこもったもので…寛太君は少し身を引いた。
