
ドSメイドは基本普通の子
第24章 フィギュア愛好家の魔の手!?
早速、オーナーが借りてきた防犯カメラの映像を見てみると…
大平さんが線路に落ちる瞬間が映っていた。
――――が…
人の行き来の死角となり肝心な押されている瞬間と言うものがわからなかった。
「時間帯ってのもありますし…人がすれ違う無意識な接触――――…と、言われれば…それまでな感じですね…」
店長がガッカリした顔をし、大平さんが落ちていく様を苦々しく見つめる。
「――――しかし、この時間帯でも人は多いな…しかも、ここの駅は〇〇大学の体格のいいヤツも乗り込むんだな…
この駅の近くにジム作ったら…儲けられるかもな~!」
オーナーの筋肉センサーが発動したのか、画面をマジマジと見て新たなビジネスを思い付いたのか…ニヤニヤしている。
――――〇〇大学…の…体格のいい…
私もつられて画面を見ると、ちらほらと体格のいい人が楽しそうに何人か横切った。
「そうですね…デカいですね――――…あそこはラグビー部や相撲部が有名でしたね」
――――ラグビー部…と、相撲部…
「!あっ、――――相撲部!?」
「と、どうしました?美羽さん?」
――――相撲部!?そこの大学の相撲部に寛太君の友達の相撲部員がいます!
「何か見ているかも!」
