
ドSメイドは基本普通の子
第24章 フィギュア愛好家の魔の手!?
「おっ、もしもし?小太郎君?元気――――…そーそー!うん、へぇ~!」
寛太君のかけた電話はすぐに小太郎君に通じたのか、楽しそうに話始めた。
「へ~!もうじき完成?!マジで!スッゴいなぁ~僕はまだまだ既製品で満足しちゃってたよ~!小太郎君はすごいなぁ」
――――あれ?スッゴク盛り上がってますけど…
「寛太君…本題に――――…」
店長に肩をつつかれ寛太君は本来の要件を思い出す!
「あっ!そうだ、そうだ!この前――――…駅のホームで事件あったじゃん?線路に人が飛び込んだって!
あれ、小太郎君の大学の近くの駅じゃない?なんか、話題になってない?」
寛太君ら駅の監視カメラを見ながら電話を続ける…
「え?へぇ~…そうなんだ、噂で持ち切り!やっぱりねぇ~!小太郎君は見てないんでしょ?
ん?
え?近くにはいたの?へぇ~!大変だったんだぁ~!詳しくききたい!今度会える?マジで!うっそぉ~!じゃぁ、待ってる!」
寛太君は電話を切り私たちをみあげる。
「小太郎君、今から来るって!近くにいたみたいです!」
――――今から?へぇ…意外に機敏な…彼…なのね。
「機敏な…って、彼…どんだけデカイんですか?」
