ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
私が話しかけると和歌子はニコッと笑う――――…
しかし、笑っている視点が私をとらえてはいなかった…
その間に――――…住民が通報したのか…パトカーと救急車のサイレンが聞こえアパートか近くに停車した!
「マリア様――――マリア…様…俺は…俺は――――!」
尾長は和歌子の血まみれの姿を見て…震えながら泣いていた…
――――殺してやりたかった…
なのに――――目の前の和歌子が倒れているのを見ると…気違い殺人鬼より…和歌子の安否を優先していた!
俺が切りつけられるのはいい――――しかし、これ以上和歌子を傷つける事は許さない!
だが――――…警察の声が遠くで聞こえた瞬間…
和歌子の体がガクガクと震え始めた!?