ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「大河――――…準備できたか?」
「あぁ…北村、色々とすみませんでした」
私は店に戻ると――――…自分のロッカーを片付けホールに向かった。
あの事件以来…店は閉店したままで――――…
このまま…店を畳むことにした。
オーナーは北村だから、店を返したことになるが…北村もこの物件を手放すことに決めたらしい。
「――――急な閉店で…皆にちゃんと挨拶出来なかったけど――――…移り変わりの激しいこの土地ならでわって感じで…ゆるしてくれますかね?」
「そ~だな…皆も――――分かってくれてるよ…」
北村はムキムキの筋肉を撫でながら…メイドカフェの名残が残る店を見渡した。
「で――――これから大河はど~するんだ?また…”クラブ“に戻るか?」