ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「そうか――――…何かあったら…何でも言えよ…俺たちは親友だろ?」
「ええ――――ありがとう」
真っ暗なホールを見渡し――――…私と北村は店を出た。
明日には、不動産屋が新しい買い手を探すために…【空き店舗】の看板を掲げるに違いない。
「寂しくなるな――――…ここ、好きだったのに」
北村は振り替えると…看板をすでに下ろした【ドSメイドカフェ】を見つめ…寂しそうに笑った。
「――――そうですね…私も…意外に…好きでした」
私も振り返り――――…店を見つめた。