
ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
――――次の日…
私はバスに乗り…自宅から離れた病院のある町まで向かった。
病院のある町は、私の住んでいる場所から少しだけ離れているが…スーパーがあったり商店街があったり…少しだけ近代的である…
と、言っても――――…田舎の町である…都会の人に言わせたら…お世辞にも栄えているとは言えない。
「――――車だと…こっち来ないからなぁ…新鮮だなぁ」
バスは気持ち遠回りして病院に向かうため…いつもならスルーする商店街も通る。
「商店街か――――…懐かしいなぁ…」
昔は両親とよく行ったが…高校に入るとパタッと行かなくなった。
――――その頃からだろうか…都会の華やかな場所に憧れたのは…
ファッション雑誌で…都会の華やかな世界を知ったことで…田舎の商店街の規模の小ささに幻滅したんだった…
