
ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「そう――――…なら、バスでいっおいで」
母も私の元気そうな笑顔にホッとしているようだった。
――――無表情の時は…こんな会話すらなかったかも…
関心がなかった訳じゃない…
皆が無言だった…
私は特に――――…喋らなくても生きていけた…
甘えていたんだと…思う――――…
部屋に戻ると…
すっかり片付いた部屋で…窓の外を眺める――――…
沢山の星は見えても――――…人の作った人工的な光は少ない。
相変わらずの…畑と田んぼの暗闇が広がる。
「相変わらず――――…夜は…真っ暗です……店長…」
