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ドSメイドは基本普通の子

第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子


病院に着くと、勝手知ったる――――…と、までは行かないが自分の受けるカウンセリングの部屋まで迷わず行けるようになった。



「今日は顔色がいいわねぇ」



カウンセリングの先生とお茶をしながら雑談をする…



私のカウンセリングは心の負担が少ないようにと言う事なのか…雑談が多い。



「はい、今日はバスでここまで来たんですが帰りに商店街に行こうと思っていました」



「バスで?一人で来たの――――?」



母が親戚の法事だと知らせると「そうなの」と、少しホッとした顔を見せた。



「少しね――――…ご両親が神経質になっている気がしていたから…

でも、和歌子さんを一人で行動させるくらいまでには…ご両親の心が落ち着いたのかしら?


おかしな話よね?和歌子さんは…あの事件に関して……何のトラウマも持ってないみたいだったから…

私としては…カウンセリングをどう進めていいか分からなかったのよ…」



先生の意外な言葉に私はキョトンとしてしまう。





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