
ドSメイドは基本普通の子
第27章 【最終章】ドSメイドは基本普通の子
「気になるなら、お嬢ちゃん行ってみたらどうだい?すっげぇ~イケメンがいるからよ!」
「――――は…はあ?」
私は大盛りの唐揚を受け取り…店主の指す商店街の奥へと進んだ――――…
昔…そこには、“喫茶タドコロ”と言う…珈琲が美味しいお店があった…ような…
記憶が曖昧だが…一本道だ…迷うことなくそこへたどり着けた。
場所は記憶の中のその場所で間違いなかった、しかし、看板は“喫茶タドコロ”とは全く違っていて、アンティークがかったおしゃれなモノに変わっていた。
「“喫茶・ドゥ・エス”――――…」
…ドゥ――――…えす
「もしかして…」
私は、その喫茶店の扉を開けた――――!
「いらっしゃいませ――――……」
「…店…長?」
少し遠慮がちな――――でも、ちゃんとおもてなしする…その声に私は…心臓が止まるかと思った!
「わ――――和歌子…さん …」
「///店長――――…店長…///会いたかった…」
