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僕ら× 2nd.

第6章 女医候補生 --Ar

そんな俺に彼女は尋ねてくる。

「侑生君が狼だったら、私はコヨーテ?」

……引っ掛かるのは、そこ?

「花野はラッコだろ。じゃなきゃペンギン」

そう言うと、彼女は「足が短いのばっかり!」とむくれるけど、そこがまた。

「可愛いからいいだろ?」

別に狼に食べられる羊でもいんだけどさ、あからさまだろ?それじゃあ。

「いいけど…。私、狼の侑生君も好きよ?」

俺のちょい出し苦悩はスルーされたと思っていたのに、油断したところに彼女は入ってくる。

"狼の侑生君"って、"エロい俺"ってことでオッケーだよな?

「花野っ、俺とセックスするの、好き?」

「そんなはっきり言わないで…。侑生君のことは全部好きだから」

そんなこと言っちゃう?
またもや顔を埋める彼女を、ギュギュっと抱き締める。

「俺も花野の全部を好きっ!!」

俺は花野が可愛くて仕方なくてっ。
花野を好きすぎて…。

結ばれれば落ち着くと思っていたのに、どんどんと膨れ上がって、会いたくて抱きたくて。
もっともっと彼女のことを欲しくなって。
マジで俺は狂いそうになるんだ。

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