テキストサイズ

僕ら× 2nd.

第6章 女医候補生 --Ar

可愛い花野を腕に抱いて、胸のうちを明かす。

「…それでさ、俺、冷静じゃねぇよ。花野とふたりっきりになった時点で俺ん中じゃ、もう身体中が沸点突破しだして、飢えた狼みたいになってるんだよ」

2~3日会えないだけで、ヤりたいヤりたいってサカったアホみてぇに花野の元に走りたくなる。
それだけが目的なのかよ?って自分でもあきれてしまう。

たとえ顔を見るだけで、会話するだけでいいって思っても、実際に会ってみると、手を伸ばしたくてどうにも抑えられなくて。

「そんなの見せたら怖がらせちまうから抑えてるだけで、全然澄ましてなんてらんねぇんだよ」

本能の赴くまま、身体的快楽を徹底的に追求したセックスは、本命彼女とはできない。
これは本当だなってつくづく思う。

もし俺のタガが完全に外れたら、花野を壊してしまうかもしれない。

彼女には素を見せてほしいのに、自分の素は見せるのが怖い。

だからって、彼女以外とはシたくねぇ。

それでいいんだと思う。
俺は人間なんだから。
愛しい彼女に喜んでもらえなきゃ意味がない。

それでも、花野の許容範囲はどこまでなんだろう?
現段階でも驚いて、恥ずかしそうにする彼女だけど、ずっと俺についてきてほしいな…。
理性の緩みきった俺のこと、嫌いにならないでほしいな…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ