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僕ら× 2nd.

第10章 …---… --Shu,Ar

「お前の相手はグループ内だと生まれたときから決まってんだよ。俺の顔を潰すな」

「そんなことで潰れるような顔かよ?」

「墜落させてもいいのか?」

「まだ調査は終わってないから別れねぇ。伊織に加えて小柴まで不明なら、俺たちが見つけ出す。宮石家が怪しいんだろ?邸内に潜り込んでやるよ」

そうだな、宮石の3人は置いといて、家令らは調べてみてもいいのかもしれない。
だけど、そんな交渉には応じてもらえず、親父は指示する。

「わかった。彰、連絡」

演技なのかわからないが、本條がそれらしく動き始める。
空の上と連絡なんてどうやって?と思ったけれど、そんなの管制室や操縦士らを抱いておけば造作ない…か。
記録に残っても理解されない暗号なら、自由自在。
こいつらなら、撃墜もしかねない。

てか、ハイジャックより陸から落とす方が駒も減らねぇし。
わざわざ危険な方を選ぶには、根拠があるからか?
海に落ちたと思わせて、どこかに連れ行く気なのか?

俺なら花野ちゃんを、伊織&小柴との交換条件に使うか…。

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