僕ら× 2nd.
第10章 …---… --Shu,Ar
「やって来たな…この色呆け息子!」
階段を昇りきった俺たちに、再び響いてきた先程の緊急音声。
”Mayday130, Uncontrollable!…”
アルと俺は足を止め、屋上扉の前に立つ2人を睨む。
「どういうことだ?」
「わからないのか?」
首を傾けた親父は、俺たちの顔を順に見る。
そっか、さっきの音声は親父たちの創作ということか。
「てことは、実際は大丈夫なんだな?」
アルは親父の前にあった送信機をつかんで調べ始めた。
そのうちに大輔からメーデーもスコーク77(緊急信号)も感知なしと連絡が来る。
「今はな」
「つまり?」
「あの飛行機に神を信じるものを乗せている。宮石花野と別れて、こちらの決めた女と入籍しろ。できないなら、わかるな?」
1機、落とすっての?
「そんな、何でそこまでする?」
アルがそう尋ねる横で、俺も青くなる。
そこまでして宮石家を敵視し、アルと別れさせようとしている。
それだけ、伊織と小柴らの不明には宮石家関与が濃厚?
説得するって掛け合った俺の立つ瀬もねぇし。
階段を昇りきった俺たちに、再び響いてきた先程の緊急音声。
”Mayday130, Uncontrollable!…”
アルと俺は足を止め、屋上扉の前に立つ2人を睨む。
「どういうことだ?」
「わからないのか?」
首を傾けた親父は、俺たちの顔を順に見る。
そっか、さっきの音声は親父たちの創作ということか。
「てことは、実際は大丈夫なんだな?」
アルは親父の前にあった送信機をつかんで調べ始めた。
そのうちに大輔からメーデーもスコーク77(緊急信号)も感知なしと連絡が来る。
「今はな」
「つまり?」
「あの飛行機に神を信じるものを乗せている。宮石花野と別れて、こちらの決めた女と入籍しろ。できないなら、わかるな?」
1機、落とすっての?
「そんな、何でそこまでする?」
アルがそう尋ねる横で、俺も青くなる。
そこまでして宮石家を敵視し、アルと別れさせようとしている。
それだけ、伊織と小柴らの不明には宮石家関与が濃厚?
説得するって掛け合った俺の立つ瀬もねぇし。