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僕ら× 2nd.

第10章 …---… --Shu,Ar

「アルロボは運転ができるのか?」

「大丈夫。人間なら見えねぇとこも赤外線センサーが捉える。あいつに足りねぇのは実践経験だけ」

そう、迷わず懸念3。
……そして。

「アルロボはクルマから小柴家にどうやって入るんだ?親父が見てる前だぞ?」

動けるっていっても、ぎこちなさはあるだろ?
段差でこけて、ネジぶっ飛んでる場合じゃねぇんだぞ?

「そんなの、正面で停車して家に転がり込むさ。親父なら、小便こらえてたんだなって思うって。俺はショックのあまり部屋に引きこもるからさ、車庫入れは大輔が後からしてくれるだろ」

…何だ、それ。
路駐の上に、ドア開けっ放し…とんだ迷惑野郎じゃねぇか。

フツーならあり得ねぇ。
だけど、日頃から悪ふざけもしておくもんだよな。
多少奇異ではあるが、この部分だけは、すんなりと受け入れられると俺も思った。

それでも。
聞いたばかりの俺が感じるだけでも不安要素が3つもある。
これは考え直した方がいい、と俺は話しだした。

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