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僕ら× 2nd.

第10章 …---… --Shu,Ar

「甘そうだけど、これで150kcalなんだよ?意外と低いだろ?」とか言いながら。

「ちゃんと表示見ろよ。100mlが150kcalってことは、それ1本飲むだけで750kcalだぞ?」

俺が大輔に計算方法を教えている間に、身を起こしたアルはボソっと頷く。

「延長360」

やっと夜明け前の返事が返って来た。

時間延長も、多少は仕方ねぇなって思うけど…360って単位は何?
6分(360秒)なんて可愛いもんじゃない気がする。
なら、6時間(360分)?
いくらなんでも、15日(360時間)ってわけはないよな。

尋ねようとしたけれど、アルが人差し指を口元に当てた。
だから俺は、大輔と先ほどの意味の薄い会話を続ける。

「同じカロリーなら俺は、ラーメン定食がいい」

「ええ?朝から?点滴背負ってるくせに」

「そう思うなら、もう少し健康的な朝食をそろえろよ」

アルの背後でドアがもう一度開き、それと同時に俺のスマホが光った。

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