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僕ら× 2nd.

第13章 ソーウ" キ プ 1 --Ar,Shu

二段クローゼットの上段に足をかけると、途端に身体をつかまれる。

「やめなさいっ!なんて、乱暴なっ!」

「うるせぇ、ほっとけよ!」

振りはらってのぼったものの、今度は、俺の足をガクガクと揺する。
背を伸ばし、手を目一杯のばし、もう少しで天井に手が届く…。のにっ、

「痛ってぇー!」

揺らしてもダメだと悟った女は、ズボン裾から手を入れて、俺の足に爪を立てた。

お前が乱暴者だろっ。

「非常識なことはおやめなさい!さあ、直ちに降りてらっしゃいませ。でないと、握りつぶしますわよ?」

「はぁっ?」

見おろすと、女の手がのびてくる。
マニキュアがギラリと光る。。

「おわっ、やめろっ!触るんじゃねぇっ!」

天井切れ目に手がかかったのも一瞬、俺は憐れに床に落ちた。

「なっにすんだよっ」

さっきは俺に襲われると思って、威嚇してたくせに。
ナイフなんかなくても余裕で強いじゃねぇか。

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