僕ら× 2nd.
第2章 それぞれの秘密 --Ar,Hzm,Khs
***
鍋の焦げ付きはキレイには剥がせず、でも使えなくもなく、「もともと厨房からのお古なんだし」と言って諦めさせた。
キッチンを片付けて、昼食後に妹と荒物屋でも行くかと考えていたのに、俺は事務所から「早く来い」と呼びつけられる。
何か不備があったかと急いで駆けつけると、顧客からアイスケーキを大量に貰い、冷凍庫に入りきらないからみんなで分けるとか。
そんな、どうだっていいことで!
まあ、折角なので、なくなりかけたドライアイスと10人分程を貰って帰った。
だけど、もう夕方。
あーあ、デートしそこなったなぁ。
思いがけない夕食後のデザートに、妹はとっても喜んでくれたけど。
その後の夜は、きょうだい3人で映画を見た。
ラブシーンでうつむく妹に、口角が上がる俺。
そして余裕の兄貴は2人の動きを認めつつ、微動だにしないんだ。
そんな中で俺は考える。
俺たちの弟、妹の元カレ:リィ生存の可能性。
鍋の焦げ付きはキレイには剥がせず、でも使えなくもなく、「もともと厨房からのお古なんだし」と言って諦めさせた。
キッチンを片付けて、昼食後に妹と荒物屋でも行くかと考えていたのに、俺は事務所から「早く来い」と呼びつけられる。
何か不備があったかと急いで駆けつけると、顧客からアイスケーキを大量に貰い、冷凍庫に入りきらないからみんなで分けるとか。
そんな、どうだっていいことで!
まあ、折角なので、なくなりかけたドライアイスと10人分程を貰って帰った。
だけど、もう夕方。
あーあ、デートしそこなったなぁ。
思いがけない夕食後のデザートに、妹はとっても喜んでくれたけど。
その後の夜は、きょうだい3人で映画を見た。
ラブシーンでうつむく妹に、口角が上がる俺。
そして余裕の兄貴は2人の動きを認めつつ、微動だにしないんだ。
そんな中で俺は考える。
俺たちの弟、妹の元カレ:リィ生存の可能性。