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僕ら× 2nd.

第3章 俺色 --Ar,Kn

~吉坂侑生(ユウ)side~

おそろいの休日。
爽やかに晴れた空。

まず迎えに行って、和波さんに見送られて彼女を乗せて。

今日も可愛い俺の花野。
キス、したいなぁ。

とか思いながら着いたのが、だだっ広い欧風公園。

「いい季節ねー」

淡めにカラフルな花が並ぶ中を、手を繋いで歩く。

花の浮かぶ池や、小高い丘をのんびり歩いて、ふたりで大きなホットドッグを食べた。

あんまり混んでるわけでもなく、空きすぎてるわけでもなく。
過去に万博があった跡地、市街地から離れたそこは、空気もおいしくて結構な穴場だった。

「あ!ガーベラ館だぁ!行こ行こ!」

「おう!」

うん、あそこの方が人目をしのげる。

明るいハウス内に入ると、首の長い花がそこらから顔を出す。

「あ、花野。蝶が」

いつの間にか彼女のかぶる帽子に、一匹の蝶が止まっていた。
モンシロチョウよりはグレーがかった小さめの。

「えー?見えなーい」

「動くなよ。写真撮るから」

シャッターをきり、撮ったばかりの画像を見せる。

「えー?今?歩いても大丈夫?」

「歩いてほしんじゃね?」

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