
二人のキセキの物語 MN
第65章 背中合わせの二人11 潤
「でも、こうやって背中合わせになってたら
二人であっちとこっち、全方位の星を見る事が出来るんだ。すごいよな、全制覇だぞ」
「・・・潤・・・」
「それにどっちかが弱ったり疲れたりした時は
もう片方に寄り掛かる事も出来るじゃん?」
「んふふ・・・そうだね、こんなふうにね」
そう言いながら、今度は カズが俺の方に
よいしょっ、と 体重を掛けて凭れて来る
シーソーがゆっくり傾きを変えるのに連れて
負荷が強くなるのを感じながらも
潰れないようにぐっと堪えた
・・コイツ かなり鍛えたな
前より力が強くなってる気がする
