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二人のキセキの物語 MN

第72章 再会の二人7 翔



智くんはそんなに口数が多い方じゃない

今日こんな事があったよ、とか
他愛もない話はしてくれるけど
基本的には 俺が話す量の方が圧倒的に多いから
こんな風に 自発的に智くんが話してくれる事は珍しい

それも 昔の思い出話なんて 初めて聞く気がして
ちょっと嬉しい気持ちで先を促すと



「7~8年前かなぁ・・・デビューする前の、ジュニアって呼ばれる子達と
みんなで一緒にレッスンしてる中に すごく可愛い小学生が居たの」
「うん」

「俺から見ても センスある子で 
どんどん上達して行くのを見るのが楽しみだったんだけど
少し休みが続いた後、久しぶりにレッスンに来たと思ったら、
すぐに帰っちゃった事があってね」
「・・・へぇ・・・」






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