二人のキセキの物語 MN
第74章 スーパースターの二人2 翔
そして 俺の自爆テロに慄いたのか
それとも もしかしたら単に眠くなったのか
それ以降 智くんは黙り込んでしまい
俺達の間に沈黙が流れる
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
あんまり長い時間 喋ってくれないから
もしかしてホントに目を開けたまま寝てるんじゃないか、って
心配になって 声をかけようとした時
「あの・・・さと・・」
「違うから!」
智くんには珍しく 必死の形相で俺を見上げ
俺の手を握る指にも ぐっと力が入れられた