二人のキセキの物語 MN
第9章 出逢いの二人9 潤くん
電話越しの声が柔らかくて、
俺との会話を 楽しそうに笑ってくれるから
俺の方も いつまでも話していたくて
いつも何だかんだと 引き延ばしてしまうのは俺の方
今まで付き合ったどの女の子にも
こんな風に感じた事はない
初めて感じる甘酸っぱい感情が
くすぐったくも心地よい
頭の中に“ 青春 ”とか“ 初恋 ”って言う
恥ずかしいワードが浮かぶのを 慌てて取り消す
確かにニノは特別だ
でも、だからと言って
俺がニノに恋愛感情を持ってる、なんて事はあり得ない
だって、そんなの オカシイだろ
そんなのは
・・・あり得ないよ